テスト管理とか座標とか

最近、Podcast「We Are On The Way」の収録が続いているが、ふと「映像付き配信の意味って本当にあるのだろうか」という話題が持ち上がった。

竹内(@rikson_en)が言うには、YouTubeにアップロードしても動画パートは動きが少なく、再生数への影響は薄いとのこと。 たしかに、クルマの車内をずっと映しているだけだと視覚的なメリットが少ないし、編集の手間を考えると割に合わないかもしれない。 逆に、音声と文字起こしだけでも内容は十分伝わるのではないか。そんな疑問から、映像の意義を見直すことになった。

それから話題は自然と「テストケース管理」へと移り、これがなかなかの悩みどころだという。 エクセルやスプレッドシートでテスト項目を管理していると、どうしても情報が俗人的になりがちで、同じチーム内ですらフォーマットがバラバラになる。 バグ管理チケットとは別々の場所で記録しているため、リグレッションテストなどもスムーズに追加できない。 そこで、竹内は「QASE」という新しめのテスト管理ツールに注目していた。 自動テストとマニュアルテストを一元管理できるだけでなく、見た目や操作性も洗練されているらしい。 以前からある「TestRail」などは少しレガシーな印象があるようで、新しいツールならではのメリットに期待している様子だ。

さらに興味深かったのは、竹内が画像認識の領域にも手を伸ばしている点だ。 Google製のMediaPipeは導入が簡単でリアルタイム性が強みだが、ポーズ検出の精度面ではもの足りない。 一方、カーネギーメロン大学のOpenPoseは高精度が期待できるものの、ビルド環境の構築が煩雑でまだ試せていないらしい。 ポーズ推定の結果をベクトル化し、シーンごとに動きの差分を計算する…となると、スポーツやモーションキャプチャでの応用を想像するだけでも面白い。 時間はかかりそうだが、もし実用レベルになれば、動画分割やAIタグ付けと組み合わせて、映像解析の新しい使い道が広がりそうだ。

自分はといえば、地理情報の扱いを深堀りしていた。経度・緯度を文字列としてエンコードして比較しやすくするやり方や、周辺検索に使う方法を調べているうちに、地理情報とITの相性の良さを改めて実感した。
位置情報を効率的に管理できれば、飲食店や施設の検索だけでなく、防災・物流などさまざまな分野で役に立ちそうだ。

こうして振り返ると、映像付き配信の必要性を疑いながら、文字起こしの活用やテスト管理ツールの選定、画像認識と地理情報の応用など、今回も話は多岐にわたった。 どれも最初は地味に思えるが、実際に手を動かしてみると、それぞれがつながって新しい価値を生む可能性を秘めている。こういう雑談の積み重ねが、いつか大きなアイデアに発展するかもしれないと考えると、毎回の収録が楽しみで仕方ない。