バーチャルお便りで盛り上がる!50回記念の改善点と今後の野望

今週は節目の第50回。いつものようにジムへ向かう車内で、竹内(@rikson_en)と僕の2人で録音しました。 オープニングは僕のXが「収益化条件を達成した」という近況から。 お祝いコメントや「どうやって達成したの?」という質問をいくつかいただきつつ、正直なところ番組宛ての“お便り”はまだ多くないのが現状です。 準備不足だったと反省しつつ、匿名の投稿窓口やXでの定期的な呼びかけなど、受け皿と導線を増やしていくことをここで宣言。 そこで今回は50回記念ということで、「自作自演の“バーチャルお便り”」を読み上げながら、 これまでの50回を振り返り、次の50回へ向けた改善を語りました。

まずは筋トレ質問から:ベンチはどっちが強い?

「どちらがベンチプレス強いですか?」という“部長”からのお便り。結論、ベンチは竹内。1RMが100kgで、僕は反動なしなら95kgあたり。僕らが一緒にジムへ行く日はビッグスリー中心ですが、スクワット・デッドは安全第一で無理はしません。セーフティバーは偉大。

TypeScriptのenum論争、Zennトレンド入り、はてブ炎上(良い意味で)

「この前のenum記事が刺さりました!」という“イーナム子”からのお便り。 竹内がZennに出した記事がトレンド入りし、はてなブックマークにも多くのコメントが付いたそうです。 議論の焦点はenumを使うか、constオブジェクト+as const等で代替するか。 バンドラのインクリメンタルビルド時に値同期の不整合が起きるケースや、公開ライブラリの互換性を考えると「プロジェクトとしてどちらかに統一する」判断の重要性が浮き彫りになりました。僕の立場は、チーム運用のしやすさ優先で“使わない”に寄せがち。C言語以来の「同名だけど仕様が違う」系の混乱も背景にあり、Lintでルール化して摩擦を減らすのが現実解かなと。 それでも、TypeScriptとしてのenumのシンプルさが初心者の参入障壁を下げる面もある。最終的にはチームの規約とツールチェーンの相性で決めるのが健全だよね、という落としどころに。

“自分だけが知っている”系YouTubeを教えて

英語学習ネタでは、僕の推しとしてKuyaさんのチャンネルを紹介。イマージョンラーニングで英語に触れ続け、 TOEICが500→700台まで上がった実践ログが面白い。 努力というより生活設計でリスニング体力を上げるアプローチが刺さる人は多いはず。 竹内からは、現役エンジニア2人のムーザルチャンネル(最近はポッドキャストも)、CLI偏愛が清々しいDistroTube、 図で腹落ちさせてくれる英語チャンネルTechWorld with Nanaが挙がりました。どれも「聞き流し」より課題解像度が上がる視聴ができるのが良い。

コラボしてみたい人、いますか?

僕らの番組に馴染むのは、日頃から実務で揉まれているエンジニアの声。竹内はムーさん/ザルさんとのコラボに前のめり。僕は身近な知り合いも含めて、現場の汗の匂いがする話を持っている人と、テーマを一緒に編集してから収録したい派です。

新人時代にやって良かったこと

竹内は学生バイト時代に社内ツールを自由裁量で作れたのが良かった、と回想。 責任の重さをコントロールしながら技術選定〜実装〜改善まで回せる経験値は、後の大仕事の基礎体力になります。 僕は新卒研修で要件定義→設計→ドキュメント→実装→試験→運用まで半期かけてやり切る演習が刺さった派。 ユーザー(社内の発注元)からヒアリングして価値仮説を詰める、上流の対話コストの重みを早期に体感できたのは大きい。

編集の裏側と、前回の訂正

車内トークはどうしても話の順番が前後したり“間”が間延びしたりするので、説明の並び替え無音の自動カットを結構入れています。情報が怪しいと感じた部分は思い切ってカットすることも。合わせて前回の発言の一部をここで訂正。生成AIの「人格が変わった」系の話題で、モデルやアップデートの文脈を混ぜてしまったところがあり、これは僕のミス。以後、出典と前提を整理して話すよう気をつけます。

「AIの共感」はモデルかアプリか

盛り上がったのが共感性の扱い。 竹内は「共感はアプリ側でチューニングすればよく、基盤モデルはIQ(課題解決力)を純化した存在でいてほしい」派。 僕は「将来的には個人最適化で、AIがユーザーの受け取り方に応じて話し方を可変にする世界」が来ると見ています。 ただ、人間でも難しいコンテキストの誤読がAIで完全に避けられるわけではない。 だからこそ、プロダクト設計での“逃げ道”(トーンを選べるUIや即時のフィードバック回路)が要るよね、という結論に落ち着きました。

エンジニア人生の“詰み”とリカバリ

「一番“詰んだ”瞬間は?」というお便りには、竹内から実話が3つ。NASがマルウェアで暗号化、運用サイトにバックドア、納品直前にUIがワイヤー状態で上がってくる——どれも胃が痛むやつ。ただ「自分一人の責任じゃない案件は、適切に切り分ければ詰みではない」というスタンスが救いです。 僕の最大の冷や汗は、DBのデータ消失。僕の指示先の作業ミスでバックアップもなかったのですが、幸いMySQLのクエリログが残っていた。ログを時系列に再実行して状態を再現し、事なきを得ました。反省は当然として、観測と再現性が最終防衛線になる——という教訓を共有しておきます。

50回を終えて、次の50回へ

今回は、収益化の報告から“バーチャルお便り”までセルフで盛り上げつつ、編集や訂正も含めて僕らの番組の作り方そのものを振り返る回になりました。次の50回では、

  • 匿名投稿箱やフォームの設置、Xでの定期リマインドで“お便り”導線を強化
  • コラボ回の準備として、テーマ編集と事前合宿(オンライン)を導入
  • 技術トピックは出典・前提を明示し、検証のとれる知識として届ける をやっていきます。

いつも聴いてくれて本当にありがとうございます。これからも、車内のゆるさとエンジニアの解像度、その両立を更新していきます。感想や質問、そしてあなたの“詰みからの生還”エピソード、ぜひ送ってください。次回もジムへ向かう車内から。

今回の話に出てきたツール等