100%の野菜ジュースや果物ジュースは一見ヘルシーで健康的な印象がありますよね。
私も一時は毎日野菜の代わりに100%の野菜ジュースを飲んでました。
当時はこれで本当に野菜の代わりになると思っていたんですね。
フルーツジュースも体に良いと思ってよく飲んでましたが、両方とも身体に良いわけではありません。
逆に身体に悪いです。ではなぜ身体に悪いのでしょうか?
加熱で失われる栄養素
フルーツジュースのほとんどは加熱処理されているので、熱に弱いビタミンCと酵素がなくなってしまっています。
市販のフルーツジュースは「濃縮還元」という製法で作られていることが多く、この製法では、絞った果汁を加熱し水分を飛ばし、4~6倍程度まで濃縮、冷凍し使用時に水を加えて元の濃度に戻します。
さらに水で元に戻す際、味の調整のため砂糖や塩を加える場合もあるそうです。
この製法で作られたジュースは100%果汁と書かれていても、フルーツの効果はかなり怪しいものになりますね。
また、「濃縮還元」製法ではない、「ストレート」と記載されている100%果汁ジュースもありますが、こちらも殺菌のために加熱されていることが多いです。
つまりフルーツジュースや野菜ジュースではビタミンCと酵素をまったく期待できないことになります。
不足する不溶性食物繊維
食物繊維には以下の2種があるのですが、
- 水に溶けやすい水溶性食物繊維
- 水に溶けにくい不溶性食物繊維
これらはバランス良く、水溶性:不溶性=1:2で摂取することが良いといわれています。
フルーツにはこの両方の食物繊維が含まれていますが、市販のジュースでは不溶性食物が取り除かれていることが多いです。
そして水溶性食物ばかり採りすぎると下痢や栄養素の吸収阻害になってしまいます。
ジュースの糖質量に注意
成分表を見ればわかるかと思いますが、糖質はかなりの量になっています。
ほとんどのジュースが100mlで糖質は10g以上になります。
フルーツは糖質がたくさん含まれていいますが、それを絞りジュースのしているので、一杯のリンゴジュースでも数個分のリンゴの糖質になるんですね。
さらに「濃縮還元」のジュースだと、砂糖が入ったりしますしね。
血糖値スパイクのリスク
フルーツは糖質がたくさん含まれていますが、食物繊維も多くあるので、食べても血糖値の上昇は緩やかになりますが、ジュースにすると食物繊維がすくなくなっているので、血糖値の上昇が激しくなってしまいます。
結果的に脂肪になりやすかったり、糖尿病のリスクが高まったりします。
まとめ
上記のように市販のフルーツジュースや野菜ジュースではフルーツや野菜の代わりにはなりません。
また、甘いフルーツジュースや野菜ジュースは砂糖水を飲んでるのとほぼ変わりませんので、ほぼ体に悪いです。やめましょう。 (フルーツの良さの壊さないように生成されたジュースもあるようですが)
飲み物はお茶や水が一番です。