【読書】読書の価値の受け取り方

森博嗣先生の「読書の価値」を読んだ。

なんとなくだが現在の読書へ対する姿勢へ変化が欲しかったのと、当ブログで読書へ関する記事を書く上で何か参考になるものがあればいいなとの思いからである。

また、森先生の小説は好きでおそらく30冊ぐらいは読んでるような気がするし、私が尊敬する人の一人である。
そのような方が書いた読書に関する本だ。是非とも読みたいと思い購入した。そして読み終わったので、感想等を書いておく。

しっかり内容を理解する

当然だが本はただその文章を読めばそのまま知識が手に入るわけではない。
その知識を手に入れるには、文章の意味を理解する必要がある。

一度で理解できる人もいれば、何度も読んでその後に理解でできる人もいるだろう。
大抵の人は一度読んだだけでは理解できないのではないだろうか。

少なくとも私は一度読んだだけでは、文章の内容は理解できても、新しゲシュタルトが構築された感じはなく、何度か読み直して初めてその本のゲシュタルトが脳内に構築された感じがある。つまりなんとなくだがその本の内容が理解できた感じになる。

森先生は、一回読んだだけで本の内容が理解でき、細部は別として内容はだいたい覚えてるような事を書いていたが、普通の人はその域まで達すのは厳しいだろう。

なので私としてはざっとでも良いので数回読み直すことをお勧めする。読みなおす度に理解が深まるのを感じるだろう。

本の選び方

本は人とほぼ同じであり、本選びとは人選びであると森先生は言う。故にその選択を他人に任せてはいけない。

友達を選ぶように本を選び、友人と接するように本とも接する。どんな本でも人でも、読んだり話をきいたりしたら、まずは感謝すること。

そして、尊敬すること。この意識状態で接することで、新しい何かが得られるのだと言う。

これは確かに重要な意識状態で、気功を実践している私にとっても、常にそうありたいと思う意識状態である。

インプットとアウトプット

皆さんは本を読むときにどの程度イメージを膨らませながら読んでるだろうか。

森先生は、読んだ文章の100倍のイメージを膨らませながら読んでるそうだ。場合によっては1000倍のイメージを膨らませると。

これは、例えば、一人の登場人部が出てきたとして、その人物の歳や出身地、容姿、職業や特技、趣味、その服装、さらには家族構成やその背景等、書かれないない情報を想像するってことだと思う。正に縁起瞑想である。

逆にアウトプットする時は、イメージしたものの百分の1、もうしくは千分の1が文章になるそうだ。

これは、具体的なイメージを文章へ抽象化し、その読者が読んだ時に、読書の脳内でそのイメージを再生される。つまり、抽象度が下がりエネルギーが放出される。これがアプトプットの最終的な形となるようだ。

まとめ

読書の価値とは何なのか。それはこの本の中では非常に抽象的なのだが、まとめててみると以下のようになる。

  • 本は人であり友人のようなものである。
  • つまり友人を選ぶように本を選ぶ。その選択を他人任せにしない。
  • 本を読む際は、感謝することそして尊敬することが重要で、得られるものが多々ある。
  • 得られるものは、環境や読者の状況によって違ってくる。
  • その得られるものが「読書の価値」である。

同書籍から引用させていただくと、

僕が本から得た最大の価値は「僕が面白かった」という部分にある。

となる。